@article{oai:kogakkan.repo.nii.ac.jp:00000082, author = {小堀, 洋平 and KOBORI, Yohei}, journal = {皇學館大学紀要, Bulletin of Kogakkan University}, month = {Mar}, note = {『近代作家の基層』(二〇一七・三、和泉書院)は、長年にわたり日本近代文学の広範な研究に取り組んできた半田美永氏の最近約二〇年間の研究成果を集成したものである。半田氏は、おおむねテクスト論以降の近代文学研究が、対象とする作品の魅力を十分に伝えきれていないことを批判し、作家、作品、そして読者が文化的風土を背景に、互いに媒介し合う関係性の中で文学を把握する自身の立場を提示している。そのような立場から本書で採り上げられる対象はきわめて幅広く、ジャンル的にも小説・詩歌・紀行・評論などの多岐にわたり、時期的にも一九世紀末から二〇世紀末まで、ほぼ一世紀の長きに及んでいる。本書は、研究論文を収めた「Ⅰ 近代作家の基層」、評論・エッセイを収めた「Ⅱ 作家の跫あしおと 」、地域にかかわる紀行・インタビュー・講演録を収めた「Ⅲ 熊野・伊勢」、新出資料の紹介を主とした「Ⅳ 阪中正夫作品【小説・放送台本】―解題と本文―」から成っているが、こうした構成からも半田氏の研究活動の多様さを窺うことができる。}, pages = {46--56}, title = {書評 半田美永著『近代作家の基層 : 文学の〈生成〉と〈再生〉・序説』}, volume = {56}, year = {2018}, yomi = {コボリ, ヨウヘイ} }