@article{oai:kogakkan.repo.nii.ac.jp:00000083, author = {上小倉, 一志 and KAMIKOKURA, Hitoshi}, journal = {皇學館大学紀要, Bulletin of Kogakkan University}, month = {Mar}, note = {孔彪碑は漢碑の中ではあまり名前が知られていない石碑である。その理由としては文字の磨滅が激しく不鮮明である事と、文字の完成度が同時代の隷書碑と比較して未熟である点にある。しかし、その未完成な字形の中に漢碑の最高傑作である曹全碑と類似している部分を多数見ることができる。両碑の類似点を抽出し他の隷書碑とも比較検証をした。その結果、これらの類似点は同時代を代表する禮器碑や乙瑛碑とは異なる独自の結構法を有しており、孔彪碑が曹全碑より十四年早く書かれていることからも、まるで孔彪碑の文字が曹全碑作者の未完成期の文字であるかのごとく感じられるほどである。さらに用筆法を比較しても両碑には共通するものがあり、この点においても同時代の石碑とは明らかに別の書風スタイルを持っていたことがわかる。  これらの類似点から安易に孔彪碑と曹全碑が同一作者の手によるものであると断定することはできない。しかし、少なくとも同一書風を学んだ者によると考えることは可能ではないか。漢代の隷書碑の中で美しさに異彩を放つ曹全碑がどのような過程を経て完成することが出来たかを明らかにする上で孔彪碑は重要な資料であると考える。}, pages = {57--72}, title = {孔彪碑と曹全碑の類似点に関する考察}, volume = {56}, year = {2018}, yomi = {カミコクラ, ヒトシ} }