@article{oai:kogakkan.repo.nii.ac.jp:00000088, author = {小幡, 章子 and OBATA, Shoko}, journal = {皇學館大学紀要, Bulletin of Kogakkan University}, month = {Mar}, note = {大人は読書が思春期の子どもに良い影響を与えると期待して本を手渡す。しかし、果たしてどのような物語であっても、思考力や想像力を育てる役に立つのだろうか。本研究では、作品考察を通して物語の中身に言及し、どのような条件を備えた物語が思春期の心の成長に寄与しうるのかを考察した。第一に、思春期の心理的特徴を把握するために文献研究をおこなった。その結果、思春期には、メタ認知能力の発達・自己意識の芽生え・破壊的欲求の出現・白昼夢の出現がみられることがわかった。第二に、思春期の発達課題を明確にし、それらを乗り越えるために役立つ物語とは何かを考察した。その上で、思春期の子どもに薦めたい物語の条件3つを提案した。①望ましい欲求充足を与えること ②思考力を積極的に使わせること ③白昼夢的欲求との付き合い方の参考になることである。第三に、これらの条件に合致する物語として『影との戦い』(アーシュラ・K・ルグウィン)を選び紹介した。『影との戦い』と粗筋が似ている他の児童文学作品を比較材料に用いながら作品考察をすすめ、思春期の子どもが『影との戦い』を読むことの教育的意義を述べた。}, pages = {170--156}, title = {『影との戦い』に関する一考察 : 思春期の子どもが物語を読むことの教育的意義を探る}, volume = {56}, year = {2018}, yomi = {オバタ, ショウコ} }